人一人在らず野の果泡立草

川べりに水面の見えないほどセイタカアワダチソウが黄色の花を付けている。野の草花にも盛衰があって、泡立草も一定期間をおいて勢いを増すようだ。前回はいつだったか、記憶は定かではないけれど、本当に大きく育って、名前通りのセイタカアワダチソウになっていた事がある。それに比べるとまだ小さめのアワダチソウ、、、。(2024年秋詠)

身に入むや草に覆はる猫の墓

我が家の門前で死んだ野良猫、正月で役所も休みだったので、自分で河原まで運んで埋めてやった。それから時々散歩のついでに見に行ったがいつの間にか足が遠のいていた。昨年の秋久しぶりに思い出して行ってみたら場所も判らないぐらい草に覆われていた。それから一年、今年も行ってみたが、今年は道まで葛に覆われていて、近づくことすら出来なくなっていた、、、。(2024年秋詠)

タケコプターあればと思ふ紅葉山

思うように進まない今年の秋です。掲句は昨年、TVのドローンでの紅葉山の中継を見ながらふとこんな事を思ってしまいました。「ドローンも良いけど竹コプターがあったらなあ」と、、、。(2024年秋詠)