いよいよ梅雨ですね。通夜、葬儀がまだ自宅で行われていた頃の句です。町内のとあるお宅での通夜を終え、連れ立って雨の中を帰途につく。雨のせいもあるが、いつもは饒舌な女性陣も黙って傘の人となっている。急ぐでもなく、適度な間隔を保ったままそれぞれの自宅の前まで来ると、簡単な挨拶を交し門の中へと消えて行く。一人消え、二人消え、やがて夜の闇に一人取り残されてしまう。(1998年夏詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
いよいよ梅雨ですね。通夜、葬儀がまだ自宅で行われていた頃の句です。町内のとあるお宅での通夜を終え、連れ立って雨の中を帰途につく。雨のせいもあるが、いつもは饒舌な女性陣も黙って傘の人となっている。急ぐでもなく、適度な間隔を保ったままそれぞれの自宅の前まで来ると、簡単な挨拶を交し門の中へと消えて行く。一人消え、二人消え、やがて夜の闇に一人取り残されてしまう。(1998年夏詠)
梅雨の頃の蒸し暑い通夜の感じが黙してにも表れて印象深い句ですね。
私はまるで逆の句を作っています。「小春日や葬の家まで小半時」
不謹慎にもあぜ道を歩きながら鼻歌でも出そうな葬の家への散歩でした。
コメントありがとうございます。
私も父が亡くなってから田舎の葬儀に出ることが増え、同じようなことが何度もありました。
今は田舎でも葬儀場でしますのでなくなりましたが。