売声を受けて流して夏柳

久しぶりの倉敷美観地区。観光客の増え始めた午前十時過ぎ。川沿いの土産物屋もぼちぼちエンジンがかかってくる頃。元気なうちに売っておこうと売子が声を張り上げる。そ知らぬ顔でベンチに腰を下ろし、俳句手帳を取り出す。客ではないと分かったかな、心なしか売子の声が小さくなったような気がする。風にゆれる夏柳の緑がきれいだ。(2012年夏詠)

「売声を受けて流して夏柳」への1件のフィードバック

  1. 美観地区と言えば大原美術館、郷土の先輩の児島虎次郎が選んだ絵画が沢山あり、美術の教科書で見た絵も何点かあり何故かうれしくなった覚えが有ります。
    別館だったか、現代美術を展示している所ではいろいろな手法で作られた芸術品が沢山並んでいたけれど頭が作者の意図を消化しきれなくてその内頭痛がするような感じになりました。

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