スコップで狸入れられ塵芥車

狸は動作の遅い動物です。そのくせ人懐っこいものだから、人里近くに住み着いては輪禍に遭うのでしょう。掲句は出張で53号線を岡山へ走っていて目にした景です。作業をされている方の無造作ぶりが印象に残っています、、、。狸汁などと言いますが、実際は臭くて食べられないとか、狸はしばらく土に埋めておいて料理すれば臭みが取れるとか、子どもの頃に聞きかじった大人の知恵ですが、実際のところはわかりません。(2001年冬詠)

「スコップで狸入れられ塵芥車」への4件のフィードバック

  1. タヌキは太鼓腹というけど、実際に見ると意外とスマートな気がする。
    あの姿から太鼓腹を想像した昔の人の感性の方が私の感性より優れていたんだろうな。

    1. 大きなお腹になったのは江戸時代のようです。
      かちかち山の狸もお腹が大きかったら水に浮いていたかも知れないね。

  2. 私がもういい歳になってからですが、森林公園で生れて初めて野生の狸を見ました。狸は鼻ぺちゃの丸顔だと思い込んでいたので、犬のような尖った鼻をしていたことに驚きました。
    塵芥車にかかるのだったら、<入れらるる>としなければならないので、<入れられ>と切る手もありますね。

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