秋燕空高ければ高く飛ぶ

現住所に住み始めた頃のこと、道路を隔てて大きなとうもろこし畑がありました。酪農の飼料用のとうもろこしです。夕方会社から帰ると、その畑に何百という燕が集まって騒いでいるのです。それぞれのとうもろこしの木に、撓むほどの燕が止まっています。まだ空を舞っている集団もあります。おしゃべりと羽音と、その日は夜遅くまで賑やかでした。それが翌朝には跡形も無く(とうもろこしには白い糞の跡がありましたが)居なくなっているのです。南に帰る燕のお宿だったのですね。そんな日が二三日続きました、、、。二年ほどして酪農を辞められて、とうもろこし畑は無くなってしまいました。燕のお宿も変わったのでしょう、同じような光景を見ることはなくなりました、、、。(1999年秋詠)

「秋燕空高ければ高く飛ぶ」への4件のフィードバック

  1. それだけの燕が集まると賑やかというよりうるさかったでしょうね。
    うるさくてもいいからもう一度見てみたいなんて思いませんか?

  2. 帰燕の一部始終を見られたんですね。うらやましい。それにしても、とつぜん秋がやってきて、めんくらっています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です