半月ぐらい前の月齢の昨年の夏の句。先日の夜中に簾越しの月を見て思い出しました。書くのがちょっと遅すぎました、、、。(2023年夏詠)
投稿者: 牛二
外厠主の藪蚊にまみえけり
ちょっとだけ名の知れた寺のトイレ、以前来た時よりずいぶんきれいになった。これなら藪蚊なんていないだろうと思って入ったら、やっぱり居ました。それもずいぶん大きな藪蚊が、、、。(2023年夏詠)
音がして青田にひよいと鷺の首
田圃のそばを歩いていると遠くで何かがぶつかったような大きな音、とたんに田圃の中から鷺の首がひょいと出てきた。鷺も驚いたのだろう音がしたほうへ顔をむけて、そのあとで私に気づいたようだった。私は音よりも鷺の首に驚いた、、、。(2023年夏詠)
口開けて烏佇む極暑かな
口を開けて河原に佇む烏、動こうとはしません。お前も暑いのかと思いましたが、本当のところは不明です、、、。(2023年夏詠)
縺るるに音なき二頭夏の蝶
毎年見かける巨大な黒い揚羽蝶、名前は分かりません。白い模様が少しだけあります。傷の無い大きな羽は見事です、、、。(2023年夏詠)
とある地のとある山波晩夏光
普通に走っていて普通に見かけた山の風景、、、。(2023年夏詠)
円座一枚敷いて板場の夏座敷
見るからに涼し気な磨き上げた板場の夏座敷、こうありたいものです。我が家もフローリング、雑多な物が散乱していて、どこに板があるのか分からないような状態、、、。(2023年夏詠)
もうろうとしてふはふはと炎天下
昨日の続きのような句。熱帯夜の翌日、朝からカンカン照りの中を、よせばいいのに散歩、、、。(2023年夏詠)
うつうつと時の過ぎゆく熱帯夜
寝たような寝てないような、それでいて時間だけが過ぎて行く。気づけば外が明るい。起きだすが何だか頭がさえない。今日も朝から暑そうだ。そんな熱帯夜の翌日の句。いつからだろう、熱帯夜なんて言葉が出来たのは、、、。(2023年夏詠)
梅雨の蝉鳴けども暗き空のあり
いつからだろう、蝉の声が聞こえています。梅雨明け近し、ですね、、、。(2023年夏詠)