散歩にもハーフとショート時雨くる

ぐるりと回って戻ってくる同じ一つの散歩コースなのですが、いくつかの脇道があって場合によって選ぶようにしています。最短は500mほどのショートコース、家を出たものの雨が降り出し傘が無い場合はこのコースです。半ば走って回ります。1.5kmほどのハーフコース、空を見ながら雨がそろそろ来そうだと思う場合、あるいは降り出して傘がある場合のコースです。フルコースは3.5kmほどでしょうか、これが一番多い普通のコースです。問題はこの季節、降らないと思ってこのコースを選んだのに、時雨は突然に、、、。(2015年冬詠)

高々と皇帝ダリア冬の月

旧暦10月15日、満月です。掲句は昨年、高々と咲いた皇帝ダリアに冴え冴えとした冬の月がかかっています。岡山県北の冬は早く、自然のままで皇帝ダリアが咲くことは少ないのです。咲いても寒さに当たるとすぐに枯れてしまいます。昨年はまだ暖かかったのでしょう、こんな句を残していました、、、。(2015年冬詠)

少年の心にひとつ竜の玉

立冬、いよいよと言う感じで冬に入りました。庭のあちこちに鳥の運んだ種から竜の髯が生えてきます。邪魔なところは抜くようにしていますが、隅っこの木の陰のような所は抜き忘れて大きく育ちます。数年たつと実がなり、この時季になると色づきます。その瑠璃色の艶やかな実に、子供の頃に遊んだことを思い出します。そうするとまた抜けなくなってしまうのです、、、。(2015年冬詠)

露天湯に指のふやけて秋の風

確か松江あたりの温泉。町内会の旅行で、出雲大社まで足をのばして温泉旅館で食事と風呂という慰安旅行の定番のコース。露天湯と言っても旅館の庭にある周囲を竹垣ふうの塀で囲った風呂、それでも気持ちよかったなあ。そのメンバーも何人かはすでに鬼籍に、町内の旅行も財政難で久しく無い、、、。(2011年秋詠)