昨年の河原、水害復旧工事が始まる前の手つかずの元芝生は、なぜか一面の猫じゃらしの原っぱになってしまいました。今年は復旧工事が終り、新しく貼られた芝生が青々と程よく伸びて元の風景に、、、。(2018年秋詠)
カテゴリー: 2018
一番に染まる一本櫨紅葉
本当はもう少し後なのですが九月一日ですのでこの句を。河原に自生した、まだ背の低い櫨の木、葉数も少ないのに真っ赤に染まって自己主張、、、。(2018年秋詠)
コミュニティバスのゆつくり里の秋
すっかり定着した感じのコミュニティバス、どこの田舎に行っても丸っこい小さな車体の可愛い色のバスがトコトコと走っているのを見かけます。何だかホンワカと感じるのですが、利用される方にとっては貴重な命綱なんでしょうね、、、。(2018年秋詠)
尾を振つて犬潜り行く露葎
こんな事もあったなあと思いながら歩く毎日です、、、。(2018年秋詠)
秋冷のほのと心の隅にまで
数日前が嘘のような涼しい朝晩になりました。朝の散歩も涼しさを通り越して寒ささえ感じる事があります。掲句は昨年、今年はその冷えがもう少し心の中まで入り込んで来そうです、、、。(2018年秋詠)
空蝉のすがる山門槍の痕
倉敷美観地区にある観龍寺の山門、1866年(慶応2年)長州藩支配下からの脱走兵約100人が倉敷代官所(現在のアイビースクエアの場所)に攻め入り、休息の場所として観龍寺に入った際に出来た槍の傷跡との事、、、。(2018年秋詠)
秋暑し異国の人に道問はれ
後から「エクスキューズミー、エクスキューズミー」の小さな声、俳句帳を閉じて振り向くとヨーロッパ系の美人、後はシドロモドロ、、、。(2018年秋詠)
爽涼や一両電車窓開けて
珍しく窓を開けて走る電車を見て思わず句にしましたが、よくよく考えてみると、窓が開いているという事は冷房が無い、すなわち暑いという事か、、、。(2018年秋詠)
蟋蟀に覗かれてゐる外厠
某名刹の新しいトイレ、落葉が入るので必ず戸を閉めるように貼紙がある。戸を閉めて用を足そうとすると目の前の窓枠に蟋蟀。しっかりこちらを見ている、、、。(2018年秋詠)
ふらふらと来て鳴き始む秋の蝉
蝉には気温の上下が微妙に影響するように思います。少し涼しくなっただけで蝉の声がずいぶん違います。掲句は夕方の油蝉、、、。(2018年秋詠)