明易やいの一番に雀鳴き

目を覚ますとまだ薄暗い、ちょっと中途半端な時刻、で目をつむってうとうとしていると鳥の声が聞こえだす。今日のいの一番は隣家の屋根の雀、しばらくは賑やかに鳴いているがやがておとなしくなる。雀も二度寝するのか、あるいは出かけてしまうのか、、、。(2020年夏詠)

六月の孤独の亀が石の上

六月になりました。昨日は一回目のコロナワクチンの接種に行って来ました。すぐに抗体が出来るものでもないでしょうが、少しだけ安心感を覚えての六月朔日です。掲句は昨年、増水した川の中の飛び出した石の上に取り残されたようにいる一匹の亀さん、、、。(2020年夏詠)

蕗むきし証拠の指の四日ほど

我が家の裏の土手の草が雨続きで伸び放題、それを刈る前にと今年二度目の蕗の収穫をしました。年中行事の一つです。収穫して葉を落し剥くまでが私の仕事です。色の変わった指先を気にしながら出歩くのも毎年の事ですが、今年は STAY HOME で誰にも会いません、、、。(2020年夏詠)