田圃の蛙は田植が終わるとすぐに産卵するのでしょう。孵化するのがちょうど今頃、覗くと小さいオタマジャクシがうじゃうじゃと逃げ惑っています。掲句のオタマジャクシはもう少し後、蛙になる寸前の肺呼吸を始めた頃のオタマジャクシ、農薬のせいでしょうかその頃には数もずいぶん減っています、、、。(2020年夏詠)
カテゴリー: 2020
梅雨晴間裏より眺む伯耆富士
大手を振って行ける時期では無かった去年の今頃、蒜山ハーブガーデンから新庄村へ抜ける途中から見た大山の雄姿、久々に気分爽快でした、、、。(2020年夏詠)
手に置いて蛍の匂確かむる
蛍には独特の匂いがある。夜ごと蛍狩りに出掛けていた子供の頃の虫かごには蛍の匂いが移っていて、昼間の蛍のいない虫かごも蛍の匂いがした。掲句は昨年、久し振りに我が家に飛んできた蛍、、、。(2020年夏詠)
人拒む茨の花の獣道
河原の野茨が年々勢いを増してくる。花はきれいで香りも良いが、きれいな花には刺がある。去年その下に見つけた、ちょうど狐か狸なら抜けられそうな穴。覗いて見るだけで、その先は不明、、、。(2020年夏詠)
ひたひたと雨期の足音栗の花
栗の花が咲き始めました。で、昨年の栗の花の句を探すと、あれ~?去年は梅雨入りより栗の花のほうが早かったのか?念のため調べて見ると昨年の中国地方の梅雨入りは6月10日すなわち今日でした。改めて今年の梅雨入りの早さを感じてしまいました、、、。(2020年夏詠)
歳時記の手にしつとりと梅雨湿り
昨年の梅雨はこんな感じでした。今年は割と天気の良い日が多くて、外での庭仕事がはかどっています。雨はほどほどが良いですね、、、。(2020年夏詠)
人住みし跡か泰山木の花
昨日に続き429号線沿いの風景。山裾の半ば林と化した所に雑木に混じって白い花を付けた泰山木が見える。何でこんな所に?と思いその周囲を眺めると、もとは庭木と思える姿の木が何本か混じっている。どうやら完全に消滅した民家の跡らしかった、、、。(2020年夏詠)
青梅雨や傾き増せる廃家屋
句会へと429号線を走る途中にある山中の民家、最初は単なる古い民家と思えたが、どうやら廃屋らしいと気づいてから、気になって通る度に見るようになった。もう何年にもなる。少しずつ廃屋らしさを増し、去年あたりからは屋根に傾きまで見えるようになった、、、。(2020年夏詠)
雨に傘斜めに梅雨の格子窓
外は雨。格子窓の向こうを傘を差した人々が通り過ぎる。雨も斜め傘も斜め、、、。(2020年夏詠)
夏風邪かコロナか喉の痛みをり
と、心配した昨年夏の句。結果、ただの風邪だったようで、次の日には治りました、、、。(2020年夏詠)