そろそろ蛍の話題が出始めました。掲句は昨年、我が家の勝手口。今年も来てくれるかな、、、?(2022年夏詠)
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手に置いて蛍の匂確かむる
蛍には独特の匂いがある。夜ごと蛍狩りに出掛けていた子供の頃の虫かごには蛍の匂いが移っていて、昼間の蛍のいない虫かごも蛍の匂いがした。掲句は昨年、久し振りに我が家に飛んできた蛍、、、。(2020年夏詠)
節くれの指より漏るる蛍の火
私の生家は庭まで蛍が飛んで来るようなところにあったが、中学生の頃に異常に蛍の多い年があり、無数の蛍が川の形の光の帯となって川を上り下りする、夢のような光景を見たことがある。すでに投稿少年だった私はそのことを文章に書いて、中学生文芸という雑誌に投稿した。さらにその文章を読んだ国語の先生から県の作文コンクールに出せと言われて、また書き直した記憶がある。だから、光景は現実で、夢ではなかったはずなのだが、最近では自分でもわからなくなってきた。二度と見ることは無いであろうし、夢の中の光景であっても構わない、蛍の川。句とは関係ない蛍の想い出でした。(2002年夏詠)