トンネルの中が県境山笑ふ

掲句、出張で中国自動車道を岡山県から兵庫県へと越える県境のトンネルでの句です。昔、幻の国道と言われた180号線の県境を、自転車で越えたことがあります。地図には書かれているのに峠のふもとで道が消え、後は自転車を押しての、夕立と雷鳴の中を草を掻き分けての峠越えでした。旅に出た初日のひどい話ですが、今となっては青春の懐かしい思い出です、、、。今はどうなっているのだろうとネットで見ると、迂回路と明地トンネルという立派なトンネルが出来ているようでした、、、。(2001年春詠)