通りがかりに見た田舎のお盆の風景です、、、。(2019年秋詠)
月: 2020年8月
偵察の上から目線おにやんま
今は空家の実家に帰ると、何やら変なやつが来たぞと思うのか、大きな鬼ヤンマが偵察にやって来る。こっちのほうが先住民なんだが、、、。(2019年秋詠)
争ふて空の乱るる赤蜻蛉
今年は長梅雨で少し遅かったように思いますが、普通の年だとこの辺りでは七月の終りに赤とんぼの群が見られるようになります。たぶんミヤマアカネです。私の田舎では年寄が「ぼにとんぼ(盆蜻蛉)」と呼んでいました。郷愁を誘われる蜻蛉です、、、。(2019年秋詠)
柚子坊のつひに裸にせし一樹
鳥の運んだ種で庭に何本も山椒の木が生えて来ます。何本も要らないけどと思いながらおいて置くとその木に柚子坊が数匹育ち始めます。揚羽の幼虫です。どんどん食べて、どんどん大きくなって、葉っぱが無くなる頃に蛹へと変わって行きます、、、。(2019年秋詠)
初秋とおもふ葉擦れの音にさへ
暑い日が続きますが立秋です、、、。(2019年秋詠)
広島忌防音壁と夾竹桃
また八月六日がやって来ました。平和でありますように、、、。(2019年夏詠)
朝蝉や耳の奥にも別の蝉
耳鳴りとも言う、、、。(2019年夏詠)
八月や声して声の出る不思議
これで終りです。明日から普通の句に、、、。(2019年夏詠)
喪の日々の我に泣けよと蝉時雨
文章無しです、、、。(2019年夏詠)
風死すや火葬へ犬のかばね連れ
文章無しです、、、。(2019年夏詠)