風を通そうと戸と言う戸を開けた実家での句、まるで自分の家のように表から裏へと大きな鬼やんまが抜けてゆく。そう言えばジロリとこちらを一睨みする目つきは、まるで余所者を見る目つき、、、。(2023年秋詠)
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鬼やんま見てゐて見られゐるやうな
見事な大きさ、自信のある飛翔、鬼やんまは見ていて飽きないですね。そんな鬼やんまが先日裏の用水路に来て、チョンチョンと尻尾を浸ける、卵を産む動作をしていました。この用水路、冬には水が無くなるのです。それでも大丈夫なのかなあ、、、?(2021年秋詠)
偵察の上から目線おにやんま
今は空家の実家に帰ると、何やら変なやつが来たぞと思うのか、大きな鬼ヤンマが偵察にやって来る。こっちのほうが先住民なんだが、、、。(2019年秋詠)
鬼やんましつぽで風をあやつりぬ
やんまでも大きいほう、低空飛行でまるで戦闘機かなにかのように立派。少なくなったものの一つ。と思っていたら昨日我が家の庭にやって来た。網戸の外にホバリングして部屋の中を覗いていた。何度かそのようにして、大して面白くなかったのだろう、向きを変えて飛んで行った、、、。(2016年秋詠)
鬼やんまこの家の間取知るごとく
開け放った田舎の家を、鬼やんまが我が物顔に通り過ぎて行く。まるでこの家の間取を熟知しているかのように、堂々とした飛行だ。昔はよくあった風景だが、今はどうなんだろう。鬼やんまも少なくなっただろうな。(2009年秋詠)