道路から少し上がった奥まった所に屋根のある立派な純和風の門構え。その両側には高い白壁の塀、ここにも瓦が乗っかっている。道路から門まで坂道が三歩、いや実際はもう少しあるかな、車の中から感心して眺めただけだからはっきりとは言えないが。その坂道の両側に鮮やかな色を見せているのは葉鶏頭、、、。(2020年秋詠)
月: 2021年9月
夕日濃し鳩が頬張る実山椒
どうやら鳩は赤く熟れた山椒の実が好物のようです。掲句は昨年ですが今年も熟れだすとすぐにやって来て啄んでいます。去年と同じ鳩かも知れませんね。そんなに美味しいのかと一粒頂いて齧ってみましたが、舌がしびれて、、、。(2020年秋詠)
昨日より今日の遠さや秋の蝉
散歩途中の川向うの山から聞えて来る蝉の声、今年は例年になく多かったのですが、さすがに少なくなって来ました、、、。(2020年秋詠)
八朔や車庫に積み置く肥袋
近所のいつもは農機具が入っている車庫、稲刈シーズンで出払った後に積み置かれているのは真新しい肥料の袋、もう次のシーズンの準備が始まっている、、、。(2020年秋詠)
せはしなき日向日陰や野分雲
今年は台風が少ないのでしょうか、気づけば二百十日を過ぎています。掲句は去年の台風の日の雲、、、。(2020年秋詠)
小鳥来るピンクの壁の美容院
小鳥の来る季節になりました。掲句は昨年、近所の美容院です。周囲に植えられている木が大きくなって、そこに小鳥がやって来ます。この時はエナガの集団、好きな鳥です、、、。(2020年秋詠)
石一つ動きて朝の落し水
農家の方は朝早くに作業をされます。私が散歩に行く頃には姿は無く、田圃と用水路との境の石に動かされた跡、落し水です、、、。(2020年秋詠)
裏口の向う一面稲穂波
我が家の道路を隔てた東側は田圃が広がっています。今黄金色になりかけています。きれいです、、、。(2020年秋詠詠)
秋暑しふはふは歩く石畳
今年最後の秋暑しの句になりますように、、、。(2020年秋詠)
名を知らぬ草に花咲く九月かな
はや九月、緊急事態宣言のステイホームの中で、秋の貴重な時間が過ぎて行く。悔しいですね、、、。(2020年秋詠)