農家の方は朝早くに作業をされます。私が散歩に行く頃には姿は無く、田圃と用水路との境の石に動かされた跡、落し水です、、、。(2020年秋詠)
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深々と畔の鍬跡落し水
昨日の続きのようになりましたが、気づくと近所の田圃でも水が落とされ始めました。淡々と静かに、朝の散歩で突然に見つける鍬の跡。来週あたりには稲刈が始まるのでしょう、、、。(2019年秋詠)
水口の音を転がし落し水
早いですね、先日句会へと429号線を走ると、山間部ではもうすっかり実りの秋でした。稲刈り間近の稲が黄金色に光っていました。落し水はとっくの昔に終わっているのでしょう。落とし水に出会うのは、実際はなかなかないことです、、、。(2017年秋詠)
電気柵囲ふ一村落し水
八月も今日で終わりです。この時季になると毎年ニュース映像が流れるのですが、近くの棚田ではもう稲刈りが始まったようです、、、。私が子供の頃の猪垣は木や竹で出来ていました。それがトタン板に代わり、今は電気柵です。電気柵になって山里の風景はずいぶん変わりました。トタン板の頃はなんだか人間のほうが囲われているような感じがして嫌でしたが、電気柵になってずいぶん解放感があります。人間と動物がうまく住み分けられるのが理想ではありますが、、、。(2015年秋詠)
一枚に水口二つ落し水
県北では、早い所ではお盆過ぎには田圃の水が落され、八月の終わりには稲刈がはじまる。今年も、台風15号が来る前ぐらいだったか、棚田百選の棚田で稲刈が始まったとTVのニュースで流していた。毎年この時期になると流れるニュースだが、ニュースの映像に登場されるのは毎年同じ方のような気がする。きっと「他所よりも早く」を一つの目標にされているのだろうと思う、、、。(2014年秋詠)