昨年の今頃、やっと発芽してきた一昨年蒔いたクリスマスローズの種。最終的には十を越えましたが、花が咲くのは早ければ来年、まだまだ先です、、、。(2021年春詠)
月: 2022年2月
春列車窓に寄り添ふ影二つ
微笑ましい気もする。羨ましい気もする。踏切で目の前を通過していく列車の窓の景。春列車なんて言いませんけどね。まあご勘弁を、、、。(2021年春詠)
如月の堰の水音高くなる
雪解け水でしょう。水量が増えて水音も高くなった堰。水の色も深みを増していますが、まだ冷たそうです、、、。(2021年春詠)
金縷梅も桃も桜も甕の中
季語を三つも入れてしまいました。昨年の倉敷美観地区での句。でっかい甕の中の春です、、、。今年の寒さは厳しかったですね。どうやらその寒さも終わりに近づいたようです、、、。(2021年春詠)
全身を燻されてゆく野焼中
子供の頃に帰ったようで嫌いではないのですが、後がかなわない。しばらくは匂いが染みついて燻製になったような気分、、、。(2021年春詠)
さへづりに勝る雨音宮の杜
雨になったり雪になったり、まあ春になって来た証拠と言えますね、、、。(2021年春詠)
春の雪積んで双葉の重さうに
なんだか寒い日が続いています。雪に霜に氷、せっかく伸び始めた庭の植物たちも大変です。植物にもよりますが、朝は可哀そうなぐらいしおれています。凍らないように夜のうちは水分を吸い上げない構造になっているそうです。それで朝はしおれているのですが、それが朝日とともに起き上がってきます。しおれて起きて、しおれて起きて、毎日がその繰り返し、それで強くなってきれいな花が咲くのだそうです、、、。(2021年春詠)
足型の踏絵の如し列につく
歳時記によると踏絵は多く春に行われた事から春の季語に分類されたそうです。掲句の足型はコロナ禍のソーシャルディスタンス確保のために床に貼られた足型、二年も経つとつい忘れてしまいそうになる、、、。(2021年春詠)
春一番葉裏も青き常緑樹
2月15日に北陸地方で春一番が吹いたそうです。今年の春一番の中の一番、例年より五日早いとか。とすればこちらもそろそろか、、、。(2021年春詠)
薄氷の圧せば縁より離れけり
いつまでも寒さが抜けませんね。毎朝バケツの氷を確かめるのですがまだ薄氷の日はまれ、柄杓が持ち上がらない厚い氷の日が多いです。掲句は昨年、、、。(2021年春詠)