一月も今日まで、寒いのももう少し、、、。(2020年冬詠)
月: 2022年1月
寒の雨庭に双葉の小さき芽
雑草には間違いないのですがもうすぐ春が来る証と思えば雑草の芽も愛おしくなるのです、、、。(2020年冬詠)
月残る霜野を走る始発かな
これも昨日、一昨日とは別の日、たまたまの早起きの朝です、、、。(2020年冬詠)
霜の野へ工事の車来て止まる
昨日の続きのようですが別の日、場所は同じ河原です。静かな河原に突然後から降りてきた工事車両、荷台には看板やら何やらが沢山積んである。そうだ、世間ではもうそんな時間、、、。(2020年冬詠)
音させて一人踏みゆく霜柱
散歩する舗装された土手道から外れて河原に降りると、所々に霜柱が出来る広場があります。簡単に真砂土を入れて均しただけの広場で、全体が浮いたような霜柱の面が出来上がります。そこを一人、ザックザックと音をたてて歩きます。気分は子供の頃と同じですが、後に残るのは大きな大人の足跡です、、、。(2020年冬詠)
寒晴の煙まつすぐ上がる日よ
散歩途中で遠くに見える煙突の煙、風のない冬の青空に向かって真っすぐに、、、。(2020年冬詠)
寒月へ点滅灯の入りゆく
昼間は音がしても雑音の中で気づかないだけなのでしょうか、夜に外に出ると飛行音が度々聞こえてきます。晴れていると点滅する航行灯(と言うのだそうです)がすぐに見つかります。多い時は一度にいくつも見えたりします。飛行機の高度によって見え方も違いますし、色もきれいです。たまたま掲句のようなことも、、、。(2020年冬詠)
浮寝鳥ねむりて風に流さるる
本当に眠っているんだと確信した風の強い日の川の水鳥です、、、。(2020年冬詠)
寒椿一花に朝日届き初む
咲き始めた庭の寒椿に屋根と屋根の間から朝日が一すじ、、、。(2020年冬詠)
雀待つ猫の定位置日脚伸ぶ
たぶんひたすら雀が下りてくるのを待っているのだろうと、私は思うのですが、、、。(2020年冬詠)