庭に雨水受けの水瓶が一つ、近くに椿が植えてある。風の具合か、時たま瓶の中に椿の花が浮いている。覗くとそこに空もある、、、。(2021年春詠)
月: 2022年2月
本通り逸れて目刺を焼く匂ひ
どこで詠んだか思い出せないのです。庶民の味、好きな匂いです。匂いが部屋に残ると困りものですが、、、。(2021年春詠)
薄氷の夜明けて凍り始めたる
戸外に置いているバケツの氷です。夜寝る前に見て凍っていると朝はガチガチになっています。寝る前に凍っていないと朝までに凍っても、入っている柄杓を動かせば割れるぐらいの氷になります。立春を過ぎる頃になると朝一番に見て凍っていなくても、次に出てみると微妙に凍っていたりします。薄氷、名前そのものの氷です、、、。(2021年春詠)
日和よき日となる予感春の霜
まだまだ寒くて霜の朝がほとんどです。それでも真冬と違うのは日差のある朝が多くなった事です。冬の間は天気予報は晴れなのに霧で寒くて暗い朝が多いのです。それが最近は天気予報は曇りでも日差のある朝が多くなりました。霜は相変わらずですが、、、。(2021年春詠)
立春となり新しき句帳へと
やっと立春です。もう立春です。また今日から雑誌の付録の新しい句帳を使います。三か月で使い切れますように、気分新たに、、、。(2021年春詠)
雲と雲その間より寒夕日
寒も今日まで、やっと冬の終わりですね、、、。(2020年冬詠)
待春のすでに熱持つ雨戸裏
我が家には昔ながらの雨戸があります。と言っても木製ではなく鋼板製の板戸です。だから日差しが当たるとその裏はすぐに熱を持ちます。まだこの時期は心地よい熱さですが夏にはひどい熱さになります。すなわち掲句は天気が良いのに雨戸を開け忘れた日のこと、、、。(2020年冬詠)
鳴り継いで踏切次へ日脚伸ぶ
しばらく大きな音が続いてその後に遮断機が降りてくる。音は小さめになりその頃には少し先にある次の踏切が大きな音で鳴り始めている。ちょうど一つ前の踏切を電車が通過する頃だ。まるで一月の次に二月が来るのと同じよう、、、。(2020年冬詠)