実家近くの子供の頃走り回っていた山が鬱蒼とした杉の森に、、、。(2023年夏詠)
月: 2024年7月
夏草の中に看板蔓からむ
道路わきにある看板自体が矢印になった某会社への脇道を示す看板。夏の草の勢いに負けて埋もれかかっている。おまけに蔓まで絡んで、もうすぐ見えなくなってしまいそう、、、。(2023年夏詠)
日盛や轢死のもののカラカラに
蛇に蛙、蚯蚓、亀。蚯蚓はちょっと事情が違うかな?あとはすべて自動車の犠牲、、、。(2023年夏詠)
川蜻蛉向き揃へたる塀の上
風の来るほうへ向いて止まる習性があるのか、隣家のブロック塀の上に十匹ばかりの川蜻蛉が向きを揃えて止まっている。なかなか壮観、、、。(2023年夏詠)
どうするもこうするもなしそこに蛇
考え事をしていて全く無防備で出会った蛇、心臓ドキドキ、、、。(2023年夏詠)
窓開けて蝉の声ある暑さかな
暑いですね、、、。(2023年夏詠)
暮れ残る空に月ある簾越し
半月ぐらい前の月齢の昨年の夏の句。先日の夜中に簾越しの月を見て思い出しました。書くのがちょっと遅すぎました、、、。(2023年夏詠)
外厠主の藪蚊にまみえけり
ちょっとだけ名の知れた寺のトイレ、以前来た時よりずいぶんきれいになった。これなら藪蚊なんていないだろうと思って入ったら、やっぱり居ました。それもずいぶん大きな藪蚊が、、、。(2023年夏詠)
音がして青田にひよいと鷺の首
田圃のそばを歩いていると遠くで何かがぶつかったような大きな音、とたんに田圃の中から鷺の首がひょいと出てきた。鷺も驚いたのだろう音がしたほうへ顔をむけて、そのあとで私に気づいたようだった。私は音よりも鷺の首に驚いた、、、。(2023年夏詠)
口開けて烏佇む極暑かな
口を開けて河原に佇む烏、動こうとはしません。お前も暑いのかと思いましたが、本当のところは不明です、、、。(2023年夏詠)