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犬と歩けば

渡辺牛二の俳句ワールド

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日: 2025年3月14日

峡狭し山から山へ春の月

実家で見た春の月、山から出てまた山へ沈んで行きます、、、。（２０２４年春詠）

投稿者牛二投稿日: 2025年3月14日2025年3月11日カテゴリー 2024タグ春, 春の月峡狭し山から山へ春の月への1件のコメント

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峡狭し山から山へ春の月
同じ木に烏と雀うららけし
春灯や人居ぬ家と思ひしが
春風の中に魚を焼くにほひ
風孕むパラグライダー春の空
春場所や宇良の座布団さくら色
丈低き菜花の色の一人前
梅莟む枝に雨粒滴らせ
枝移りして囀のひとしきり
春田一枚挟んで会釈知らぬ人
蝋梅の香に誘はれて風上へ
芽起こしの雨の上がれば鳥の声
休日の校舎のチャイムのどけしや
さへずりの上の青空まぶしめり
春炬燵そろそろ重き膝の猫
広角に見ゆる野の果揚雲雀
用水の音の軽さや春の水
浅春の照れば天国陰れば地獄
はや二年戦に春の遠き国
流れゆくものに芥と春の鴨
道一つ違へて楽し春の旅
散髪の後の街風冴返る
花種の袋に細き女文字
漣の走る山湖や春寒し
雨粒を溜めて辛夷の芽の光
甕にある空へ一つの落椿
出発の合図のどけし無人駅
男衆の諸手頭上に裸押し
薄氷を鴉のつつくにはたづみ
段々の堰の魚道や春の水

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峡狭し山から山へ春の月に money.child より
同じ木に烏と雀うららけしに牛二より
同じ木に烏と雀うららけしに money.child より
春灯や人居ぬ家と思ひしがに牛二より
春灯や人居ぬ家と思ひしがに money.child より

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