春炬燵そろそろ重き膝の猫

お互いにそろそろと思っているからだろう、暖かくなると猫もだんだんと膝に来なくなる。それに掲句の昨年はまだ子猫、一年たった今年は猫も一人前、炬燵にもサッサと自分で入れるようになった、、、。(2024年春詠)

流れゆくものに芥と春の鴨

朝の散歩で川を流れて行くごみを見るのは気分が良くない。色の鮮やかさからたぶんすぐ上手にある橋の上から捨てられた物だろう。車の中からポイと。以前より減ったとは言え相変わらず無くならない。数メートル離れて川を下って行く鴨と同じ速さで流れて行く、、、。(2024年春詠)

散髪の後の街風冴返る

掲句は昨年の句ですが、結局毎年同じ頃に散髪に行っているらしく、今年も先日の寒い日に行って来ました。今年はあまりの寒さに街には出ず、車で真っ直ぐ家に帰りました。そろそろ暖かくなって欲しいですね、、、。(2024年春詠)

花種の袋に細き女文字

昨年の今頃、プールから帰ろうとしてロッカーの鍵を返しに行くと、カウンターの中から「ひとつどうですか?」と小さな紙袋を差し出されました。聞くとプールの駐車場脇の花壇に咲いたマリーゴールドの種とか。手作りの袋に花の名前と撒き時期が細い女文字で書いてあります。「ありがとう」と頂いて帰り、大切に育てました。「咲いたよ」と無事報告も出来ましたよ、、、。(2024年春詠)