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犬と歩けば

渡辺牛二の俳句ワールド

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日: 2025年6月5日

今年また休田のまま姫女苑

数年前ご主人が亡くなって休田となった田圃。どうやら今年も、、、。（２０２４年夏詠）

投稿者牛二投稿日: 2025年6月5日2025年5月30日カテゴリー 2024タグ夏, 姫女苑今年また休田のまま姫女苑への2件のコメント

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葭切の楽園となる中州かな
今年また休田のまま姫女苑
フランネル草の赤白庭の夏
若葉風音に軽さと明るさと
目の合うて青大将の動き止む
いつも会ふ知らない人の更衣
川上へ走る川波青嵐
確かむる毛虫の腹の足の数
緑陰の日毎に増えて日毎濃し
すれ違ふ日傘の中の声若し
白薔薇に紅のほのかに雨あがり
草刈の刈つて勝てたるためし無し
戻り来ぬままに軒端の燕の巣
立葵雨期待つ空の色の下
水入りてより田蛙の夜となりぬ
初夏の雨に灯して森の家
夏蝶となり緩やかな翅使ひ
風の昼球体重きおほでまり
蕗の葉を千切りて拭ふ手のボンド
戸と言う戸開けて五月の風通す
まつすぐに道を渡るかなめくぢり
苗積んで軽トラ走る代田へり
すり寄りし猫抱きしむる若葉寒
ＳＮＳで届く一枚麦の秋
薫風やいつもコトコト一両車
黄菖蒲や水面をつつく鯉の口
散髪の後の五月の街の風
捲りたる腕の袖口夏初め
初蛇や音して紐の動きたる
寺の鐘鳴つて鳴きだす雨蛙

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葭切の楽園となる中州かなに牛二より
葭切の楽園となる中州かなに money.child より
今年また休田のまま姫女苑に牛二より
今年また休田のまま姫女苑に money.child より
フランネル草の赤白庭の夏に牛二より

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