休日の静かな朝の散歩、突然川のほうから音がして顔を向けたが、あるのは広がっていく水輪が一つだけ。しばらく待ったが以後何もなし、、、。(2024年夏詠)
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ブレーキに軋む一両夏の草
我が家のそばを走るJR、下りは駅を出てスピードを上げるところ、上りは駅に向かってブレーキをかけるところ、通ったのは上り、、、。(2024年夏詠)
蚕豆の形に座り青蛙
蕗の葉の上にチョコンと、まるで青い蚕豆、、、。(2024年夏詠)
河童忌の土用丑の日胡瓜揉み
河童忌は芥川龍之介の忌日、芥川が好んで河童の絵を描いていたとか、作品の「河童」に由来するのだそうです。昨年はたまたま土用の丑の日で、我が家では夏の定番河童も好きな胡瓜を胡瓜揉みで頂いたと言う駄句です、、、。(2024年夏詠)
行きがけの駄賃に庭の草むしり
気づかなければどうって事ない庭の草に、出かけようとしてつい目が行ってしまった。で、しばし草むしり、、、。(2024年夏詠)
山一つ隠れ夕立の来る気配
ついさっきまで見えていた山が見えなくなって土のにおいがしてきた。夕立はもうそこまで来ている。この足ではたして家までたどり着けるかどうか、、、。(2024年夏詠)
干からびし蚯蚓越えゆく蚯蚓かな
どういう自然界の仕組みなのか分かりませんが、朝からたくさんのミミズが路上に出ています。息絶えて干からびたミミズ、それを越えてゆくミミズ、、、。(2024年夏詠)
苔むして手すり緑に滝しぶき
那岐山の中腹にある蛇淵の滝、道から少し下りたところにある古びた四阿から滝が眺められる。水量が多い時は四阿といえども滝しぶきでしっとり。手すりはすっかり苔むしている、、、。(2024年夏詠)
涼風を糧に脚立の上に立つ
暑い日が続きますが、それでも時々何となく秋が近づいてくるような気がする風の吹いてくる事があります。掲句は昨年のそんな日の脚立の上で、、、。(2024年夏詠)
看板の「凸凹注意」夏の草
散歩に行く土手上の道が大型トラックが通るせいでずいぶん傷んでいる。そろそろ直せば良いのにと思っていたある日大きな看板が立っていた。いよいよ工事かと思って近づいてみると大きな字で「凸凹注意」と書いてあった、、、。(2024年夏詠)