物憂げに少女が一人暮の春

散歩途中で見かけた物憂げに河原を歩く少女。たぶん近所の少女と思うが、そうだとすると知らない間にずいぶん成長したものだ。水色のランドセルで、「おはよう」と声をかけると蚊の鳴くような声でうつむいたまま「おはよう」と返してくれたのは一年生の時。愛犬もみじに「触ってもいい?」と聞いてきたのはいつだったか、、、。(2024年春詠)

晩春の風に乗りくるジャズブラス

ちょっと離れた所にお寺があって、この時期になると「ぼたん祭り」がある。寺の境内に所せましと牡丹が植えてあって、お茶席やらいろいろな出し物が用意されている。その中に地区の中学校のブラスバンド部の演奏がある。その音が風に乗って我が家の庭まで聞こえてくるのである。なかなかの演奏で、それを聴きながらの庭いじりもこの時期の楽しみの一つになっている、、、。(2024年春詠)