落蝉の落ちしばかりか足動く

あれだけ鳴いている蝉も落蝉として目にする数は少ない。採ろうとして採れることが少ないからか、見るとつい触ってみたくなる。しゃがんでよく見るとまだ足が動いている。触ってもそれ以上の動きは無い。一応横の草むらに移動させてやる、、、。(2016年秋詠)

その一つ覗けば暗し蝉の穴

庭の木の下の乾いた土にぽつぽつと穴がある。それが蝉が地中から出た時の穴だと気づいたのは俳句を始めてから。小さな穴で覗くと暗い。すぐに曲がっているようだがまだ掘り返して確かめたことは無い。覗いてみたのは眺めていても句にならなかった時、、、。(2015年夏詠)

水掛けし中に落蝉生き返る

さあ八月です。心してがんばりましょう。時節がら庭にも落蝉の姿があります。一見生きているのか死んでいるのか分からない。蝉の身体は死んだ途端に乾いているような気がします。だからと言う訳ではありませんが、たまたま撒いた水が掛かり、ジジジジと鳴いて動き出した油蝉、、、。(2015年夏詠)