少年の自画像青し夏来る

機会が少ないので何かしら見つけては入ってみる絵画展。外の暑さから逃れられるのもその目的の一つだから、内容の良し悪しはあまり気にしない。いつもの通りサラリと流していると、この自画像の前で足が止まった。作者の年齢は書かれていないが、描かれている顔は高校生ぐらい、基調となっている沈んだ青の色が、ある時期の青春そのものという感じがして、良い画だと思った、、、。(2016年夏詠)

跳ぶやうに土手を行く人夏来る

気候が良くなると散歩する人が増えてくる。ウォーキングする人も。散歩との違いは服装と、それに足取り。まっすぐ前を向いて、大きく腕を振って、遠くから見るとまるで跳ぶような感じ、、、。でも、なかなか続かない。暑くなるとすぐ姿を見かけなくなる。そしてまた、季節がよくなると現れる。大きなマスクで顔は見えないが、たぶん同じ人、、、。(2016年夏詠)