旱川あぶく流れて生温し

先日はなまぬるい水道でしたが今度は川です。水量が減った川をたくさんのあぶくが流れて行きます。あの泡の正体はいったい何なのか、いまだに疑問です。いい加減なもので、ついこの間まで梅雨の雨が嫌になっていたのに今は雨が恋しい、、、。(2022年夏詠)

煮詰まりし如くに水面旱川

掲句は昨年、今年は先日の西日本豪雨の影響で川の水量は豊かです。もっともあれっきり雨が降らない地上のほうはカラカラ、木も草も青息吐息の状態です。一雨欲しいです、被害の無い程度の雨が、、、。(2017年夏詠)

強きもの弱きを挫き旱かな

自然は厳しい。弱いものは容赦なく淘汰される。淘汰されたものは食物連鎖で次のものの餌となる。どうしてミミズは熱いアスファルトに出てくるのだろうと見ていたら、雀が飛んできて咥えて行った、、、。(2015年夏詠)