友人から借りて来て初めてチェンソーを使ってみました。怪我をしないようにとそればかり気にして、それだけで疲れてしまいました。しかしパワーは確かに凄い。このひ弱な手で大きな木もなんなく切れるのですから。面白くて必要な木まで切ってしまいそう、、、。(2019年春詠)
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石仏の目鼻やはらか春の山
風化とともに穏やかに成るのかも知れないが、野にある石仏のお顔はみな穏やか、恐ろしい顔を見たことがない、、、。(2017年春詠)
雲の影大きく舐めて春の山
これは吉備路、足守から総社へ裏道を走りながら見た鬼ノ城の辺りを動いていく大きな雲の影。山もゆったりとした山容を見せている。県北の中国山地の山並や、高梁あたりのカルスト台地の侵食された切り立った山では、こうは見えない、、、。(2014年春詠)
春の山命のにほひして静か
みんな同じ時計で動いている訳ではないだろうが、なぜか静かな、鳥の声も聞こえない午後のひと時。むんむんとした山の匂いは、木々の命そのものの匂いのような気がする、、、。(2012年春詠)
一筋の人住む煙春の山
子どもの頃は、それぞれの家から立つ炊事の煙が、さようならの合図のような物でした。それがいつ頃までだったのか記憶に無いのは、たぶん成長して近所で遊ぶことが少なくなった頃と重なるからなのでしょう、、、。掲句、国道429号線を走っていて、遠くの山間に見つけた煙です。ああ、あんなところにも家があるのだ、と、、、。(2011年春詠)