昨年の倉敷美観地区の春、、、。(2020年春詠)
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水草生ふ小さき小川に小さき渦
用水路から川へと流れる小川、一跨ぎに飛び越せるほどの幅です。でも飛び越しません。ちゃんと橋を渡ります、、、。(2020年春詠)
雑草のことに色濃し芝芽吹く
河川敷の芝生が芽吹き始めました。と思ってよく見ると緑色をしているのはまだほとんどが雑草、本格的な芽吹きにはもう一息です、、、。(2020年春詠)
風光る同じ形の屋根三つ
風光るはいかにも春らしくて好きな季語です。こんな日は歩いていてもついつい遠くを眺めてしまいます。広い田圃の向うに同じ形の屋根が三つ、私が住み始めたのと同じぐらいに出来た宅地の三軒です。どの家も同じように古くはなりましたが、同じように恙ない暮らしぶりが見える三軒の家です、、、。(2020年春詠)
梅の木の我より老いて花少し
実家の梅、父が子供の頃にあったと聞いた木だからかれこれ百年ほどになるのでしょう。さすがに数は少ないですが毎年花をつけてくれます。私の幼少の頃を知っている木だと思うからでしょうか、眺めているとなんだか語り掛けられているような気がしてくるから不思議です、、、。(2020年春詠)
春風や向きを南に風見鶏
昨日の風は春一番だったようですね。掲句は昨年、春一番ではありませんが暖かい南風、、、。(2020年春詠)
山芽吹く日向の猫の背ナのやう
最近はいろんな猫がいるから、昔の日本猫、それも雌の三毛猫ぐらいの背と言った感じかな、、、。(2020年春詠)
春時雨月が滲んでをりにけり
寒い日ですが今日は「雨水」。掲句は時雨にも春の余裕が感じられた昨年の今頃の句、、、、。(2020年春詠)
野に一つ灯す明かりや黄水仙
洪水対策の工事で冬の間にきれいにされた河原に一つだけ咲く黄水仙がありました。周囲は背の低い雑草の枯草ばかり。まるでその中に明かりを一つ灯しているようでした。それが去年、一年後に期待していたのですが、一年経つと周囲の雑草のほうが大きくなって、、、。(2020年春詠)
うすらひや轍の深き水たまり
そう簡単には暖かくならないようです。明日あたりはまた氷点下になる予報が、、、。(2020年春詠)