人が通ればそこが道になるし、通らなければ道も消えて行きますね、、、。(2021年秋詠)
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秋草を分けて蹴り出す鬼燻
鬼燻(オニフスベ)はホコリタケ科の茸。白くて最初はマッシュルーム程度の大きさ。それが日毎に成長し、テニスボール、ソフトボールやがてハンドボールぐらいの白い球体となる。正体を知らないうちは不気味だったが、知ってみればただの茸、怖くはない。靴先で触ると結構硬い。コンコンとしているうちについ我慢できなくて蹴ってしまうと転がって土手の下へ。煙でも出るのかと思ったが若くて白いうちは大丈夫なようだ、、、。(2019年秋詠)
秋草のみな燦燦と日を返し
花をつけたり紅葉したりと、秋の野には他の季節にない眩しさがある、、、。(2017年秋詠)
秋草の百草園となりにけり
暑さに勝てず、ほったらかしにしていた我が家の庭、雑草だけは見事に育っている。強い!旱なんてものともしない。掲句は昨年の庭、そして今年も、、、。(2015年秋詠)
秋草と話して老婆ゆくりなし
近所のお婆さん、ご主人を亡くされ、娘さんを亡くされ、少しずつ老いが進んでいる。掲句は昨年の秋、今年はこれに笑い声が混じるようになった、、、。(2014年秋詠)