芋水車まはる小流れ旧宿場

家々の前を清らかな水が流れている。その水を引き込むようにして家ごとに生簀が作られ、大きな錦鯉が泳いでいる。その鯉を眺めながら歩いているとコトコト回る懐かしい芋水車に出会った。春と違って静かな秋の新庄村、、、。(2020年秋詠)

門川に音暮れ残る芋水車

夕暮の門川に何やらコトコトコトコト音がする。近寄って見ると、ひと目で手作りと分かる真新しい芋水車が回っていた、、、。幼かった頃に、父がどこかで見てきたのだろう、自分で手作りをして家の前の小川で回していた。得意そうに見せてくれた水車の中には、洗いあがった里芋が真っ白に光っていた。しばらくは使っていた記憶があるが、壊れたのかいつの間にか見かけなくなった。二台目を作るほどは興味がなかったのかも知れない、、、。(2013年秋詠)