蜘蛛の囲の繕ふてまた繕ふて

全部取るのは面倒なので、とりあえず邪魔になる所の糸を切って置く。次の日にはちゃんと修復されている。また切る。また修復する。で、次第に端のほうが重なったり崩れたり、最初のきれいな巣とはほど遠くなるが、それには頓着しないようでしっかり足を広げて頑張っている、、、。(2016年夏詠)

蜘蛛の囲を払ふ手刀二度三度

くっつく前なら避けもできるが、くっついたら払うよりしょうがない。て言うんで、相撲の手刀よろしく二度三度と払う、それでもダメならさらに二度三度。たいした害ではないけれど、蜘蛛の糸が眼鏡の表面にくっつくと以外と面倒、、、。もうすぐ名古屋場所が始まります、、、。(2016年夏詠)

蕉翁の墓前で蜘蛛の囲にかかる

<その10>寺男と言うには若い男性が作務衣姿で通路の掃除をされていましたが、なかなか上までは気付かないものでしょうね。芭蕉翁の墓を詳しく見ようと身を乗り出した途端に、顔の左半分が蜘蛛の囲に、、、。これも何かの縁でしょう、、、。写真は後へ下がって写した蕉翁の墓、後に見える窓は無名庵です。蜘蛛の囲は写りませんでした。中途半端になりますが、十句になりましたので、今回の吟行記はこれで終りです。お付き合いありがとうございました。(2012年夏詠)