蝋梅の一枝柩を閉づる前

義母の葬儀は小さな部屋での家族葬だった。部屋に入ると線香とは違う香りが漂っていた。見ると祭壇に蝋梅が一枝挿してあった。「あ、これか、もう蝋梅が咲いているんだ」と思いながら手を合せた。その蝋梅を最後にそっと胸元に添えたのは義姉だった。もう一年、義母の葬儀での句、、、。(2019年冬詠)

蝋梅の葉を落としつつ匂ひつつ

昨年の12月7日、県南の早島での句。早い、もう咲いている。それもまだ葉が残っているのに、と感心した時の句。県北だと蝋梅が咲くのはもう少し遅い、我が家の場合年が明けてからになる。その我が家の蝋梅、木ばかり大きくなるので、一度リセットしようと、この秋に根本からバッサリと切った。今小さな枝が出ているので、また数年後には、、、。(2016年冬詠)