勤務先へ自転車で通う東南アジア系の研修生の集団、新しく来たばかりなのだろうまだ初々しい。中に覚えたての片言の日本語で挨拶してくれる若者がいる。しっかりがんばれよ、と言いたくなってしまう。あれから一年、集団も数人になり、あの若者ももう見ない、、、。(2025年春詠)
新しき塔を発見山笑ふ
あれっ!あんな所に塔がある。と、いつも見ている山の上に塔を発見。実は昔からあって、見えていなかっただけなのだろうけれども。行ってみるには遠すぎて道が分からない、、、。(2025年春詠)
するするとクレーン吊り上ぐ春の空
新しいプールの完成まであと一年、近くを通ると大きなクレーンが見えます。本当に春の空を吊り上げているようです。そう言えばと思って探すと昨年のこんな句がありました、、、。(20225年春詠)
寄り添ふて仲睦まじや鳥の恋
川の鴨、集団から離れて二羽だけが連なって泳いで行る。どちらも同じくらいの大きさ。さて、どちらが雄でどちらが雌なんだろうといつも思う。賑やかな集団から離れて静かそのものの二羽、、、。(2025年春詠)
世に出でし三島の書簡余寒なほ
確か昨年が三島由紀夫の生誕百年、新たな資料が発表されたりした記憶があります。その記事を新聞で見た時の句。三島由紀夫の生誕百年に特別な思いはなかったのですが、学生時代にTVにくぎ付けになった亡くなった日の記憶がふとよみがえって、、、。(2025年春詠)
後より押され冷たき春北風
日差があると暖かいのに風が吹くと寒い。いきなり後から、、、。(2025年春詠)
川の鳥影となりをり春の霧
川の鳥たちもそろそろ北への帰り支度に入る頃だろうか。朝の濃い霧の中の川に静かに浮いている鴨たちが影となって見える、、、。(2025年春詠)
眠りから覚めて一声山笑ふ
なんて事はないだろうけど、そろそろ山も起きだす頃ですね、、、。(2025年春詠)
冴返る売家の幟はためかず
空家となった家の前に派手な売家の幟が立ったのはずいぶん前の事。ついに売られるのかと、元の住人を知っているだけに感慨深い思いがした。あれから何年になるだろう、いまだ売れた気配はない、、、。(2025年春詠)
チョコレート一欠ありて春の朝
バレンタインのチョコレートではありません。チョコレート効果とかの80%のチョコレート。朝食の最後に一欠を、、、。(2025年春詠)