驚くほど澄んだ空気に遠くの山の稜線に沿った鉄塔が数本くっきりと見える。秋の晴天のある日、、、。(2024年秋詠)
新米を積み軽トラの誇らしく
この時期には近くの米穀商の工場へ新米を運ぶ農家の軽トラによく遇います。新米の袋を喘ぐほど満載した車から数袋を積んだ車まで、いずれの軽トラも私から見れば誇らしげに見えるのです。工場のほうもこの時期は書き入れ時、休日無しで稼働しています。従業員の皆様ご苦労様です。軽トラも、、、。(2024年秋詠)
秋の夜の猫の争ふ月あかり
時にはこんな夜も、、、。(2024年秋詠)
月光の満つる一間の明るさよ
昨日の続きです、、、。(2024年秋詠)
名月に覗かれてゐる二階かな
今日が中秋の名月です。ちょっと怪しい空模様です。どうか見られますように、、、。(2024年秋詠)
玉入れの放送の声秋の風
風に乗って小学校の方から歓声と放送係の大きな声が聞こえてくる。ちょうど玉入れの最中らしい。今日は運動会の日、、、。(2024年秋詠)
着実に日毎に増えて刈田かな
掲句は昨年、今年は雨が多くて大変なようです。雨が降れば乾くのを待って、暗くなっても作業を続けておられます。ご苦労様です、、、。(2024年秋詠)
早々と落つる桜の薄黄葉
河原土手の桜並木、毎年思うのですが落葉が早すぎる。水が少ないのかなあ、色づいたそばから散ってゆくのです、、、。(2024年秋詠)
朝日背に露のきらめき追ふ散歩
露の煌きを眺めながらの散歩、歩くにはちょうど良い季節です。中へ踏み込むのは先日書いた句のとおり躊躇してしまいますが、、、。(2024年秋詠)
どの家も柿熟れてをり杣部落
谷底のような所の道を走って行くと山の斜面に点在して何軒かの民家が見える。どの家にも庭先であったり、家の横であったり、同じように柿の木があり、たわわに赤い実を付けているのが見える。十月です、、、。(2024年秋詠)