あれ!もう土用干しか!と思ったのは五日前。今年の梅雨明けはずいぶん早かった。それも関係しているのか、もう田圃の土用干しが始まっている。先日まで覗くとオタマジャクシが右往左往していた田圃に水が無く、幾筋も割れ目ができて、土のにおいがしてくる。この時期に水を抜いて干してやると稲の根が張って丈夫に育つそうだ。少しは苦労したほうが良いのは人間と同じか、、、。(2024年夏詠)
涼しさを貰ふ隣家の風鈴に
我が家まであと数歩の所で待っていたかのように鳴る隣家の風鈴。久しぶりに聞いた気がする。風鈴も悪くないなあ、、、。(2024年夏詠)
裏戸より入る生家や夏の草
私の生家ではありません。某詩人の生家を訪れた時の句です。私の生家も古いですが、それよりも古い、当時の様式のよくわかる建物でした。その公開されている生家、なぜか裏の勝手口が入口に、、、。(2024年夏詠)
熱帯夜明けて我が身の重さかな
すっきりしない目覚め、、、。(2024年夏詠)
拓郎の「恋唄」遠き夏の日よ
吉田拓郎の1978年の曲、聴いているのは2005年のライブでの恋唄、何度聴いても飽きません。年齢を重ねての歌唱だからでしょうか。だとすれば今歌えばどんな恋唄になっているのか、聴いてみたいものですね。遠くなった夏の日を少しだけ重ねながら、、、。(2024年夏詠)
戸と言ふ戸開けて日本の夏の家
都会ではこうも行くまい。と思う実家での句、、、。(2024年夏詠)
舐めて貼る切手一枚梅雨寒し
書こうと思っていたのに書けなかった昨年の梅雨寒の句。梅雨が懐かしい、、、。(2024年夏詠)
汗拭ひ首に引つ掛けいざ庭へ
出るときはまだ元気、多勢に無勢の戦いが始まる、、、。(2024年夏詠)
日々違ふ雲に出会へる夏野かな
当たり前の事ですが、これも散歩の楽しみの一つです、、、。(2024年夏詠)
青紫蘇の山ほど生えて山ほど抜く
ほっておいても育ってくれる青紫蘇、我が家では貴重な存在です。でも生えすぎて、半分以上抜かないと、なにしろ狭いところなんで、、、。(2024年夏詠)