昨年、旭川ダム通過中の句です。干上がったダム湖の底に幾筋もの水の流れがある。それぞれが小さな川であったのだろう、道や石崖のようなものも見えていた、、、。(2016年秋詠)
終戦日蛇口ひねれば水ぬるし
平和な時代に生まれ、ノホホンと生き、終戦記念日で思い出すのは十二時に鳴るサイレンの音、今年も、、、。(2016年秋詠)
立ち尽す鷺を烟らせ秋驟雨
雨ぐらいでは動きません。集中、集中、、、。(2016年秋詠)
帰省子の問はねば言はぬ親ゆづり
遺伝です。DNAはいかんともしがたい、、、。(2016年夏詠)
どもならん眼鏡に落つる秋の汗
下を向いて作業をしていると、汗が自分の眼鏡のレンズの内側に落ちる。視界がゆがんでしまう。汗拭きのタオルで拭くと、すでに汗を吸って汚れているタオルの汗が一緒になって、レンズの汚れとなって残る。ゆがんでいるよりましだが、これもかすんで見難い。何んとかならんかと思うがどうにもならん。最近この汗が苦痛、、、。(2016年秋詠)
頭の中の芯まで響き蝉時雨
体調不良の頭が重い、早く言えば二日酔のような時に蝉の鳴く下を通ると、頭の中にズンズンと声が響いて来て、今にも割れそうな気がします、、、。(2016年夏詠)
街灯と月と眠らぬもの二つ
我が家の二階からの風景です。網戸にしていると街灯の明かりと月の明かりが入って来ます。街灯は少し見下ろす感じ、少し見上げると月があります。満月は過ぎましたが、まだまだ楽しめます、、、。(2016年秋詠)
今日明日が峠と堪ふる残暑かな
夏至の頃と比べると太陽の高度はだいぶ下がっています。もう部屋の中へ日差が入って来るようになりました。残暑の原因の多くはこれだろうと、最近屁理屈を考えています。もう一頑張り、この暑さに耐えなければ、、、。(2016年秋詠)
入る音出る音駅の明易し
秋ですがまあいいだろうと夏の句です。しばらくは混合、、、。(2016年夏詠)
日常を重ねて秋の来たりけり
立秋です、、、。(2016年秋詠)