萩の名がついているだけあって花はきれいです。元畑に群生している所は見ごたえがあります。問題はその後、実となると見事なひっつきむしとなるのです。花の時と違って所在が分かりにくく、花に気を取られている間にズボンの裾に一列にベットリと、、、。(2024年秋詠)
投稿者: 牛二
朝露に背中ぬらして猫帰る
朝からどこへ行ったのかと思っていると戸の外で声がする。「ハイハイお帰り」と戸を開けてやる。この時期の早朝は朝露が多い。その中を通って帰るものだから背中はべっとり。入ると当たり前のように拭いてくれるのを待っている。用意していたタオルで二三回拭いてやると満足して餌を食べに行く、、、。(2024年秋詠)
門番の如く門扉のいぼむしり
開けようと手を伸ばした門扉の上に大きなカマキリが門番のようにこちらを睨んでいる。一瞬ドッキリしたが「おいおい、こっちが主だよ」と刺激しないようにそっと門扉を開けた、、、。(2024年秋詠)
我が足を打てば秋の蚊手を染むる
ふと見ると半ズボンの足に黒い影、すかさず無意識に手が動いてピシャリとヒット。手の平につぶれた黒い影と赤い血のしみが残る。やや置いて足にじわりとかゆみがやって来る、、、。(2024年秋詠)
風出でて稲穂のゆれの音となる
鈴とはいかないけれど、サラサラと音がします。豊かな秋の実りの音です、、、。(2024年秋詠)
逆光に光散らして赤とんぼ
群れ飛ぶ赤とんぼの羽根が朝の光にキラキラと輝いて見えます。静かですが力強い飛翔、、、。(2024年秋詠)
高く高く一羽帰燕となりにゆく
そろそろ帰燕の季節、高く高く小さな点にしか見えないぐらい高い位置を飛ぶ燕、たぶん南へ帰って行く燕なのだろうと、勝手に想像するのです、、、。(2024年秋詠)
休田も捨田も同じ豊の秋
九月になりました。相変わらず暑いですが秋は秋、休田も捨田も実りの秋、豊かです、、、。(2024年秋詠)
風去りて二百十日の朝となる
八月の終わりの日、二百十日、どうやら昨年は台風の後だったらしい、、、。(2024年秋詠)
秋驟雨大地を冷ましゆく匂
このところ夕立が多い。それも局地的で車で五分も走ると一粒も降っていないという事が多い。驟雨は夏の季語、秋驟雨としたものの気候はいまだに夏、、、。(2024年秋詠)