花冷の山へ本堂開け放ち

昨年の菩提寺での母の十三回忌、開け放たれた本堂に上がるとストーブは点いているもののちょっと寒い。閉めようとすると住職が「あ、コロナですから開けといてくださいね。私が大きな声を出しますし、念のために」とおっしゃる。確かに声は大きい、、、。(2023年春詠)

二階より声かけらるる花の昼

待ちかねた桜のシーズンになりました。道端でどう句にしようかと思考に没頭しているといきなり上のほうから声が。顔を上げると二階の窓からこちらを見て笑っている知り合いの顔。たぶん二階から見ると俳諧ではなく徘徊に見えたのだろう、、、。(2023年春詠)