ひび割れの奥に地の闇青田干す

ちょうど青田になった頃、根をしっかりさせる為に一度水を抜いて田を乾かす。昔はもっと遅かった気がするが、今の稲作は田植から収穫まで四か月、今が干し時のようだ。水が引いて太いひび割れが出来、土の匂いがしてくる。しばらく乾かした後に、いつの間にかまた水が入れられている、、、。(2017年夏詠)

戸を開き心を開き夏座敷

やっと天気予報から雨のマークが消えました。これぐらい晴れの日を待ち望んだ年も珍しいですね。県南ではとんでもない水害が起こってしまいました。被害に遭われた方には心よりお見舞い申し上げます。我が家も川の近くですが、幸いにも何事もなく過ぎてホッとしています、、、。(2017年夏詠)

伸びきつて端が地に着く蚊遣香

使いさしで消しておいた渦巻の蚊取線香、線香立てに差した真ん中を中心に円錐形に垂れて元気がない。上下反対にするとしばらくは漏斗状に形を保っているが、端から次第に下がってくる。当然の事ながら火をつけてもすぐ消える、、、。(2017年夏詠)

紫や赤やと花を黒揚羽

詳しくなくて黒っぽい揚羽は黒揚羽で詠んでいますが、実は何種類もあって、我が家にもとりわけ大きくて立派な黒揚羽がやって来ます。この際だからと調べてみたら、どうやらモンキアゲハと言う種類のようです、、、。(2017年夏詠)