花種の袋を持てば風の音

昔毎年メーデーの頃に組合から花の種が配られていた事がありました。たいそうな花ではありませんが、袋には鮮やかなカラーで咲いた花の絵が描かれ、持てばサラサラと乾いた音が聞こえます。見た目とその音で選んだ種が、実際に咲いたのかは記憶に無いのです、、、。(1999年春詠)

まだ穴を出でしばかりか蛇に土

一昨日シマヘビ三匹、昨日は二匹シマヘビと大きな青大将、やっと暖かくなったと思ったらすぐに蛇と出会う季節になってしまった。向こうも驚くだろうがこちらも驚く。心臓に悪い。こればかりは数が少なくなるほうがありがたい、、、。(2016年春詠)

見えさうで見えぬ鶯声間近

この近くでは、ということになりますが、鶯の数が減っているような気がしています。なかなか近くまで来てくれません。先日、その代わりに県南(下津井)でまで行って間近に聞いてきました。が、姿はやはり見えませんでした。残念、、、。他にも県北では聞いたことがない声がいろいろ、、、。(2016年春詠)

山上に発電風車黄砂ふる

霞なんだか、黄砂なんだか、はたまたPM2.5なんだか、と思って眺めた遠くの山上に発電用の風車が並んでいるのを見つけた時の句。そう思って眺めると、遠くの山のいくつかは頂上付近の木が伐採されて、なんだか散髪の後の頭のようにスッキリしている。発電風車やソーラーパネルが並ぶのだろうか、、、?(2016年春詠)

はらみ猫こちら見てより足早に

どうやら猫の恋の季節は終わったようで、落ち着いて日を浴びる猫を見かけるようになった。掲句の猫、何匹入っているのだろうかと思うほど重そうなお腹で道を横切っていた。どうどうとしたものだったが、それでもこちらに気づくと心持ち足早に。その足取りはこれ以上は無理と言いたげに見えた、、、。(2016年春詠)