咲ききつて花に憂ひのなかりけり

去年こんな句を残していました。咲く時は咲く、散る時は散る。これが昔から見て来た桜の美しさだと思うのですが、今年はいつまでもしがみついて少しずつ散って行く桜です。自然まで変わってしまったのかなあと思ってしまいます、、、。(2019年春詠)

花愛でる人片言の日本語で

国も聞いたが忘れてしまった。東南アジア系の若い男女、近所の桜並木の下に車を止め、ボンネットの上に女性を載せて記念撮影をしている。新しくはない中古の大衆車と、女性の民族衣装と深い眼差し、なかなか良い。撮影が終わるのを待って通り抜けようとしたら、向こうから片言の日本語で話しかけて来た。話を要約すると、日本の桜は綺麗、彼女は奥さん、奥さんの国には桜が無い、だから沢山写真を撮って送ってあげる。お父さんお母さん喜ぶ。そんな話だった、、、。(2018年春詠)

漣に乱るる山湖花の影

例年のつもりで書いていたら桜に後れを取ってしまいました。ご容赦を。棚田への途中にある山湖(大きなため池)、周囲に桜が植えてあり、満開の桜が線対称に水面に映っている。風が吹くと水面を漣が走り、岸辺近くに来ると映っている桜がしばらく乱れる、、、。最初は驚いたが、なぜか白鳥が泳いでいる、、、。(2017年春詠)