倉敷アイビースクエアの雪柳です、、、。(2017年春詠)
水草生ふ平らな底の用水路
春の小川も良いですが、春の用水路も捨てた物じゃあありません。コンクリート製の用水路を勢いよく流れる水の音はまさに春のものです。そんなコンクリート製の平面の水底にも水草が、、、。(2017年春詠)
目瞑りてゐる間にかはり春の空
変わりやすいのは秋だけではありませんね、、、。(2017年春詠)
梅園の風をとらへし鳶の影
掲句は昨年、近くの梅の里での句。今年はたぶん今週末ぐらいが見頃と思います、、、。(2017年春詠)
手を上げて挨拶をして風光る
しまった大失敗。7年目に入っていました(12日)。とは言え、7年目ともなると感動もうすく、いつまで続けられるかなあ、と言った感じです、、、。そこでまたまた好きな季語「風光る」の句です、、、。田圃一枚隔てた向うにこちらを見ている人がいる。どうやら知り合いらしい。声を出すには遠すぎるのでそちらを向いて手を上げる。向こうも手を上げる。ちょっと冷たい風が心地よい。ただそれだけの事でした、、、。(2017年春詠)
霞立つ中国山地十重二十重
晴れていると遠くの山並が全部同じような緑に見えてしまうのですが、霞がかかると近くの山は濃く、遠くに行くほど薄い色に見えます。普段同じ辺りにあると思っていた山がずいぶん遠くにあったりするのです、、、。(2017年春詠)
単線の駅舎は小さし風光る
秘境駅の番組があるとよく見ます。心惹かれる所があるからですね。だからと言う訳ではありませんが、前にも同じような句を詠んでいました。まあいいか、、、。(2017年春詠)
踏石に猫来て覗く縁の春
掲句、先日書いたかつての同僚邸、すぐに「シッツ!」と追い払う声、いつも来る野良猫との事。向こうも慣れたもので縁側の我々を一通り見渡すとゆっくりと離れて行った。我が家なら「いらっしゃい!」と言うところか、、、。(2017年春詠)
飛石にこぼれて春の小米雪
一昨日、寒いと思ったらまた雪がちらちら。平地で積もる心配は無い雪ですが、昨日の朝は遠くの北の山が白くなっていました。掲句は昨年、、、。(2017年春詠)
春光や埃に命あるやうな
いかに無精をしているかすぐ分かります。自分が動く度に明るい窓の日差の中を舞い上がり、降りようとしてはまた舞い上がり、まるで生き物のようです、、、。(2017年春詠)