まだ影の無きほど小さし水草生ふ

当たり前ですが水草も生えたばかりは本当に小さいです。用水路の平らな底がなんだか緑色っぽいと思ってよく見ると、糸のような水草が見えます。見えだすと後は早いですね。もう立派に水底でゆらめいていますよ、、、。(2016年春詠)

水草生ふ光かがよふ所より

昨年の暮あたりから散歩の途中で時々釣をしている三人組に会うようになった。三人ともたぶんマレーシア人かなと思う東南アジア系の色黒の痩せた若者で、寒い中で防寒着姿で釣をしている姿は見るからに寒そうで、彼らは絶対に雇い主に搾取されているのだろうと考えてしまう。「こんにちは」と言えば「コンニチハ」と頼りなさそうな返事が返ってくるが、それ以上の質問は理解できないようなので挨拶だけで通り過ぎるようにしている。暖かくなって良かったね、ここより向こう岸のほうが釣れるらしいよ、と教えてやりたいのだが、、、。(2014年春詠)