用水路から川へと流れる小川、一跨ぎに飛び越せるほどの幅です。でも飛び越しません。ちゃんと橋を渡ります、、、。(2020年春詠)
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水草生ふ鯉の尾びれに撫でられて
よく見ると水草もずいぶん早くから生えて来るものなのですね。今年気づきました。掲句は昨年、倉敷新渓園の池の水草です、、、。(2018年春詠)
水草生ふ平らな底の用水路
春の小川も良いですが、春の用水路も捨てた物じゃあありません。コンクリート製の用水路を勢いよく流れる水の音はまさに春のものです。そんなコンクリート製の平面の水底にも水草が、、、。(2017年春詠)
まだ影の無きほど小さし水草生ふ
当たり前ですが水草も生えたばかりは本当に小さいです。用水路の平らな底がなんだか緑色っぽいと思ってよく見ると、糸のような水草が見えます。見えだすと後は早いですね。もう立派に水底でゆらめいていますよ、、、。(2016年春詠)
水草生ふ光かがよふ所より
昨年の暮あたりから散歩の途中で時々釣をしている三人組に会うようになった。三人ともたぶんマレーシア人かなと思う東南アジア系の色黒の痩せた若者で、寒い中で防寒着姿で釣をしている姿は見るからに寒そうで、彼らは絶対に雇い主に搾取されているのだろうと考えてしまう。「こんにちは」と言えば「コンニチハ」と頼りなさそうな返事が返ってくるが、それ以上の質問は理解できないようなので挨拶だけで通り過ぎるようにしている。暖かくなって良かったね、ここより向こう岸のほうが釣れるらしいよ、と教えてやりたいのだが、、、。(2014年春詠)
水門の水出るところ水草生ふ
倉敷酒津での句。水門の内側には喫水線よろしくびっしりと川蜷がついていた。こんな句を詠んだが、考えてみれば水門には水が入る水門もある、、、。(2009年春詠)