所用で訪ねた近所のお宅、声をかけたが返事がない。帰ろうかと思いながら玄関の引戸に手をかけるとするすると開いて、開いた途端に下駄箱の上の大きな虫かごから鈴虫の声が聞こえて来た。それも賑やかに。もう一度、今度は鈴虫に負けないように大きな声をすると、奥のほうで返事があった。やれやれと思いながら、出てこられるまでしばしの鈴虫観察を、、、。(2015年秋詠)
渡辺牛二の俳句ワールド
所用で訪ねた近所のお宅、声をかけたが返事がない。帰ろうかと思いながら玄関の引戸に手をかけるとするすると開いて、開いた途端に下駄箱の上の大きな虫かごから鈴虫の声が聞こえて来た。それも賑やかに。もう一度、今度は鈴虫に負けないように大きな声をすると、奥のほうで返事があった。やれやれと思いながら、出てこられるまでしばしの鈴虫観察を、、、。(2015年秋詠)
リーリーときれいな音で鳴く鈴虫の姿は普段見かけた事が有りません。
時々売られている姿を見ると長い触角が印象的です。
虫かごに何匹も一緒に居る姿は決して美しいものでは無く、あのきれいな鳴き声の主とは思えないので、自然界で姿を見せずに鳴いていてくれる方がうれしいです。
そう言えばそう、自然の中ではなかなか姿を見せないですね。