ふり返る窓にわが顔暮早し

外を見ようとして振り返ると、すでに外は暗く、窓硝子には自分の顔が映っていた。顔は中途半端に汚れた硝子にデフォルメされ、哀れに疲れて見えた。慌ててブラインドの紐を引いた。(2010年冬詠)

「ふり返る窓にわが顔暮早し」への4件のフィードバック

  1. 窓を背に座っていたとは、お偉いさんだったんだね。
    お疲れ様でした。

  2. 昔々、私は四年間だけOLをしました。そこの部署で「海水淡水化装置」なるものを開発するため、他の部署から応援部員を集めました。7、8名集まりました。半分は普通に仕事のできる者でしたが、半分は人格欠損で部署の厄介者であっただろうとうことが、素人の私にも一目瞭然でした。大手の企業にはそのような仕事をしないで定年まで給料をもらえる者がいるのだという現実を知り、愕然とした記憶があります。

    ところで、掲出句、俳句のよろしさですね。渋いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です