冬朝日巨大煙突けむり吐く

ちょうど散歩の途中で遠くの小高い丘の上に新しいゴミ処理施設の白い煙突が見える。東の山上から出た朝日が最初に照らすのが西のその煙突あたりで、煙を吐く白い煙突の一帯が輝いて見える。煙突と言ってもいつも煙が出ている訳ではなく、朝はよく出ていると思っていたら、市の広報に実際は煙ではなく水蒸気で、大気の温度との関係で白く見えると書いてあった。なるほど最新の施設で煙はないよね、と一応納得はしたが、、、。(2015年冬詠)

ことさらに一日長き初仕事

俳句を始めて二十年目に入りました。長い割に進歩は少ない。今年は今までの句を一度整理してみようと思っています、、、。パソコンの古いデータを追っかけて行くと、俳句を始めたのは1997年12月25日、年が明けて初仕事の日に作ったのが掲句になります。若かったですね、、、。(1998年新年詠)

凍てし地を光らせほのと初明り

掲句は昨年の句ですが今年の元旦、エイヤッと起きだして新年早々の早朝散歩に出ました。東の山の上の空がほのかに赤く初明かり。数日続く放射冷却で霜の降りた大地が闇の中でかすかに輝いて見えます。冴え冴えと光る遠くの街灯。寒~っ、、、。(2016年新年詠)

正月は給水ポイント一休み

明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします、、、。ゴールはまだ先です。ねらいは完走、急ぐ必要はありません。ちょっと休んで、エネルギーを蓄えて、それから走っても、遅くはありませんよ、、、。(2016年新年詠)

行く年の鐘は西方浄土より

いよいよ大晦日、本年も一年お付き合いありがとうございました。普段は聞こえない鐘の音が今夜ばかりはあちこちから聞こえてきます。近く、遠く、大きく、小さく。あたかも西方浄土からの鐘の音のようです。と思っていると最近は、年が明けると同時に花火の音がパンパンと、、、。皆さま良いお年を、、、。(2015年冬詠)