溝浚へ他所の裏側覗きつつ

町内の年中行事の一つ、「溝浚え」が昨日ありました。毎年だいたいこの時期です。作業量は大したことは無いので、話をしながら、田圃に沿った水路を掃除します。時には「きれいにされてるなあ」と他所のお宅の裏側を観察したりします、、、。(2023年夏詠)

溝浚へ溝の中にもハーブの芽

毎年この時期になると町内の溝浚えがある。田圃に水が入る前に掃除をと言う意味があるのだろうが、我が町内に田圃をしている人はいない。それに難しい場所でもないのでいつも和気あいあいの内にさっさと終わってしまう。昨年は溝の中にミントを見つけた。今年は小さな亀が一匹、、、。(2017年夏詠)

溝浚へペットボトルのお茶もらふ

現代風に言うと溝掃除、五月に各戸一人ずつ出て行う貴重な町内の行事になってしまった。溝掃除とは言うものの、今では水路もコンクリート製になり、ほとんど作業はない。休んだり話したりしながら、多少水路の水をかき混ぜたり、草を浚えたりしながら一時を過ごす。終ればペットボトルのお茶が配られるぐらいで、かつてのように昼間からビールなどという事もなくなった、、、。「渡辺さん、あんたどおしょおるんなら、家に居るんか?」「ええ、まあ」「退屈なろうが」「いえ、それが、まんざら悪うもないなあと、」(クスッと誰かが笑った)「そうか、家にじっとしとってもろくな事にゃあならんで。たまにゃあ話しいおいでえや」「はい、ありがとうございます」とは言ったものの、行けば行ったでまたとんでもない役を押し付けられそうで、、、。(2013年夏詠)