最近は神社があればお参りをすることにしています。早島公園にある小さな神社、二礼二拍手をして、いざ願い事をと頭を下げたその目の先に二つの蟻地獄が、、、。(2016年夏詠)
カテゴリー: 2016
氏神の咲けども暗き鴨足草
掲句は近所の小さな神社。最近鬱蒼と茂っていた大木が切られて少し明るくなったが、それでもユキノシタの咲いているあたりはやっぱり暗い。今でも狐やフクロウが住んでいる、、、。(2016年夏詠)
昼暗し夏は休みの饅頭屋
倉敷えびす通りの「えびす饅頭」です。夏季休業、、、。(2016年夏詠)
わが辞書の後悔の項毛虫踏む
また毛虫を踏んでしまいました。まあ仕方ないですね。農家で育ちましたから、毛虫は悪い事をすると決まっていました。それで助かる植物もあるだろうし、それで生物のバランスも保たれている。と、実に勝手なことばかり考えるのです、、、。(2016年夏詠)
六月の闇の数々見て歩く
六月、そろそろ梅雨が近づいてきますね。五月闇、梅雨の闇、夏闇、、、。(2016年夏詠)
山寺の厠の窓に蜘蛛の糸
庭の奥まった所に、山の斜面に突き出すように作られた厠は木製の古い建物だったが、さすがに寺の厠、掃除は行き届いて清潔感があった。男性用のちょうど用を足す目の高さに窓が切ってあり、そのすぐ向こうが山の斜面で木が茂っていた。何んとは無しに眺めたその窓に、ちょうど光の加減で、、、。(2016年夏詠)
夏暁を来るヒタヒタと走る音
少ないですが時には我が家の横を走る人も、、、。(2016年夏詠)
降りさうで降らぬ田植の空であり
昔のように多くの人が出ての田植風景は無くなりましたが、それでも昨日の日曜日は一日中トラクターや田植機のエンジン音が響いて賑やかでした。昨日は晴れて暑い日でしたが、遠近に動く田植機の風景には曇り空がよく似合います。それも今にも降りそうな深曇りの空、、、。(2016年夏詠)
駅出でてすぐに踏切夏の旅
踏切が珍しい訳ではないのですが、旅に出るとなぜか新鮮、駅のそばにある待ち時間の長い長い踏切さえも、、、。(2016年夏詠)
目つぶれば見て来し方の万緑が
晴天の中で圧倒されるような緑、目を瞑っても緑、、、。(2016年夏詠)