昨年の八月の句会での句。今年は、またコロナ禍の対応で休止せざるを得なくなりました。残念です。皆さんお元気で再会出来ますように、、、。(2020年秋詠)
カテゴリー: 2020
一陣の秋風路地に入りてより
路地に入るといろんな発見がある。風もその一つ、、、。(2020年秋詠)
雲の影吉備の山城撫でて秋
足守から総社へ抜ける道すがら右手の山上はるかに鬼ノ城が見える。空を大きな秋の雲が流れて行く。その影が山を這い 鬼ノ城 を覆いそして通り過ぎて行く、、、。(2020年秋詠)
秋暑し何も無くとも躓きぬ
衰えか、、、。(2020年秋詠)
一山を越えて汽笛の秋の声
秋は空気が澄むからでしょうか、思わぬ方向から汽笛が、、、。(2020年秋詠)
遠来の風出来立ての鰯雲
昨年の台風一過後の朝の鰯雲、、、。(2020年秋詠)
秋口の病葉とめどなき並木
近くの土手の桜並木は日照りに弱いのか毛虫が多いのか、桜紅葉と言える期間が無く、秋になると早々に散って行きます。毎年のことです、、、。(2020年秋詠)
家一戸減つて濃くなる天の川
私の実家は過疎化が進む山の中にあります。ポツンと一軒家の一軒家に行く手前の集落のような所です。一人暮らしのお宅が何軒もあります。そんなお一人が昨年亡くなられました。うるさいぐらいに眼の届く方でしたが、ずいぶんお世話になりました、、、。(2020年秋詠)
墓地を背に頭上に蝉の鳴き始む
墓地を後に帰ろうとしたその時に、頭上に張り出した木の上で油蝉が鳴きだした。もう少しゆっくりしろよと言わんばかりに、、、。(2020年秋詠)
新涼のゴトリと自動販売機
休日の人っ子一人いない駐車場脇の自動販売機、缶コーヒーの落ちて来る音が響く。気にする必要は無いのに、なぜかドキッとする、、、。(2020年秋詠)