川を挟んで朝の挨拶、言葉はいらない、、、。(2023年秋詠)
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新涼のゴトリと自動販売機
休日の人っ子一人いない駐車場脇の自動販売機、缶コーヒーの落ちて来る音が響く。気にする必要は無いのに、なぜかドキッとする、、、。(2020年秋詠)
新涼の風なき庭の草に揺れ
風が無いようであるのかも知れません。あるいは虫でも這っているのかもしれません。抜き忘れている庭の草にかすかな揺れが、、、。(2018年秋詠)
新涼や触れて匂へるハーブの葉
我が家の庭に長年生えて来るハーブ、たぶんミントの一種だと思うのですが正確なところは分かりません。70~80Cmぐらいの高さで、黒っぽい茎、花も黒っぽい紺色です。ちょっと触れただけで良い匂いがしてきます。どんどん増えるかと言うとそうでもなく、そばを歩くと自然に触れて匂ってくる適度な量、、、。(2018年秋詠)
新涼や羽あるものは空翔り
朝日が出ると途端に暑くなってしまいます。新涼と言えるのはまだその前のわずかな時間ですね。出来立てのまだ完成していないような鱗雲やすじ雲が見えます。その空高くをいろいろな鳥が飛んでいきます。気持ち良いでしょうね、、、。(2016年秋詠)
新涼や声よく通る立ち話
「はい秋です」と言いたいところですが、当分は暑い日が続きますね。とりあえず、残暑お見舞い申し上げます、、、。(2014年秋詠)
新涼の風へまつすぐ向きなほす
(2010年秋詠)
新涼や歩けば音の付いて来る
(2013年秋詠)
新涼や路地に母呼ぶ幼声
長いサラリーマン生活のほとんどを、同じ時刻に同じ道を通り、同じ路地を抜けて会社に通った。長い年月の間には、畦道が立派なアスファルトの直線道路になり、やがて周辺が宅地へと変わって行った。新しい家が建ち、新しい人々の営みが始まった、、、。よくよく考えてみると、徒歩20分の通勤路で、ほとんどの道が変わって行った。唯一変わらなかったのがこの路地だったように思う。もちろん、住んでいる人は歳をとり、子どもたちは巣立って行ったが、、、。(2001年秋詠)
新涼や子の駆けて行く登校日
自分が小学生だった時の登校日ってどうだったろう?と、思い出そうとするのですが、これがさっぱり覚えていないのです。なかったはずは無いのですが、、、。そして、夏休みで覚えていることと言えば、最終日に必死で宿題をしたことです。今年こそはと最初の二三日は思うのですが、気が付けば、、、。(2000年秋詠)