毎日が霧の朝です。暗い、寒い。夏にはあれだけ出会っていた散歩の人に全く 出 会わなくなりました。元気なのは水鳥だけ、霧の中から、これも声だけですが、、、。(2020年冬詠)
カテゴリー: 2020
シャッターの音に散りけり残り萩
偶然と言えば偶然なのですが、倉敷美観地区の残り萩、、、。(2020年冬詠)
太白を話して冬の朝かな
明けの明星がきれいです、、、。(2020年冬詠)
海見ゆる駅舎の跡や花八手
先日かつて暮らした借家の外を通ったら窓の外に植えられていた八手がやたらと大きくなって白い花をつけていた。掲句は風の道の鷲羽山駅(下津井)の記憶、昨年ではない、、、。(2020年冬詠)
山紅葉工事信号赤長し
自然災害が多かったせいか、なぜか昨年の今頃は道路工事が多かった。429号線の山道、思わぬ山中で工事中の片側交互通行の長い信号待ち。まあこれも良いかと山の紅葉を堪能、、、。(2020年冬詠)
せり出してダム湖の崖の残り柿
道路脇からダム湖へ落ちるようにせり出した山柿の木。当然渋柿。鴉も食べないのだろう熟した色の小さな実がたくさん残っている、、、。(2020年冬詠)
小春日の猫がくつろぐ屋根の上
何やら音がすると二階の窓から覗くと屋根の上に猫が、日差の中で気持ちよさそう、、、。(2020年冬詠)
寝転べばまぶた重なる冬日向
まぶしさと暖かさでつい、、、。(2020年冬詠)
木の葉時雨きらきら日差返しつつ
窓から見えるのは山ばかり。色づいた雑木たちが落葉の季節を迎えている。その雑木たちを縫うようにして降り注ぐ日差の中を、落葉が切れ目なくきらめきながら降ってくる、、、。(2020年冬詠)
枯芒濡れて亡者の手のやうに
いつかどこかで見た地獄絵図のように、盛りを過ぎた濡れた芒の群が、まるで亡者達が手を上げているように見える。土手の上から眺めた冬の河原の景、、、。(2020年冬詠)